【女医が語る!ダイエットを成功させるのに必要なマインド】その②根性論でない食欲コントロール
【女医が語る!ダイエットを成功させるのに必要なマインド】その②根性論でない食欲コントロール
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現役医師として働いています。
心と体の健康について、そして人生について考えるのが大好きです。
現場から見えてくること、たくさんの情報の中から行き着いた個人的な考えをシェアする場にしたいと考えています。
訪れて下さった皆さまが少しでもかるーくゆるーく生きる助けになれば幸いです。
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おはようございます!
今日はダイエット話第二弾です。
失敗しない食欲コントロールについてです。
結論から言うと、
食欲を爆走させない味付けにすることが非常に大事です。
では、詳しく説明していきます。
食べなければ痩せる、それ当たり前
ダイエット方法ってたーーーくさんありますが、どれにも当てはまる成功法則、
食べる量を減らして運動すること。
当たり前ですね。
でも、みんなその当たり前が難しいからダイエットはなかなか成功しないわけです。
なぜ食べてしまうの?食欲は根性論でコントロール出来るのか。
美味しいものを食べるのって楽しいですよね。
なぜなら、食欲って睡眠欲、性欲と並ぶ三大欲求の一つだから。
美味しいものを食べるのを我慢するというのは、
気持ち良さそうな布団を横目に徹夜で仕事するのと同じくらい難しいわけです。
それは根性論で食べるのを我慢しろと言ったって無理なわけです。
まぁ無理だからこそ、みんなダイエットがうまく行かないわけです。
なぜカッパえびせんはやめられない、止まらないのか。
生き物として、食欲が三大欲求であることの他に、
現代社会は食欲を爆走させる仕組みが意図的に整っています。
それは考えてみれば当たり前のことで、食品を売る企業は、食品をリピートして買ってもらわないと商売成り立たないわけです。
ですから、それを食べた人が、また食べたい!もっと食べたい!止まらない!と思うような味付けにされています。
塩、砂糖、油のコンビはヤバい
その味付けとはズバリ。
塩、砂糖、油です。
塩、砂糖、油は、人類が野生生物だったころ、
自然界ではなかなか手に入りにくいものでした。
ですが、生存には必須のものです。
ですから、本能的にそれらを美味しいと感じ、もっと食べたい、もっと探そうと思えるような脳の構造になっているのです。
それが、現代社会では豊富に手に入るようになりました。
そして、企業では、それらがどんな組み合わせで配合されていると人間の脳が喜ぶのか、それを優秀な企業研究者が日夜研究しています。
私たちの野生的な脳が優秀な研究者たちの作戦に勝てるわけがありません(笑)
そうやって作られた美味しい食品を
本能の赴くままに食べていると、当然摂りすぎということになります。
グルタミン酸は脳を狂わせる
加えて、もっとやばい調味料があります。
それはグルタミン酸。
以前の記事でも書きました。
【女医が語る!グルタミン酸の破壊力】食欲をコントロールしたければ絶対に避けるべき魔の調味料 - Dr.Amyが語る健康と人生の小話
グルタミン酸は旨味調味料で、脳を興奮させます。
脳の回路は、二種類の電気回路から成っています。
一つは、脳を発火させるグルタミン酸回路。
もう一つは、脳を鎮火するGABA回路。
グルタミン酸を摂取すると、脳の興奮系回路が異常発火します。
めちゃめちゃ美味しい!!!という脳内ホルモンがドバドバ出ます。
グルタミン酸の異常なおいしさを体感したければ、
みんなおなじみのさけるチーズと、
https://www.amazon.co.jp/雪印北海道100-さけるチーズ-プレーン-50g(2本入り)×36個/dp/B005WQVD94
普通のベビーチーズプレーンを食べ比べてみて下さい。
さけるチーズの方が、うまっっっ!!!もう一個たーべよ。
と感じるはずです。
それもそのはず、さけるチーズはグルタミン酸入りです!!✨
これがそのグルタミン酸の美味しさなのです。
塩、砂糖、油、グルタミン酸は、自然界に存在する成分なのに、何が危険なの?
今ご紹介した調味料たちは、もちろん自然界に存在する成分です。
しかし、サトウキビをしゃぶっても、昆布や鰹節を食べても、
脳は異常興奮はしません。
ほっこりする優しい美味しさを感じるはずです。
その違いは、これらの調味料が、人工的に純粋な成分になるように精製されたものであることです。
白砂糖、精製塩、サラダ油、グルタミン酸は、超!超!純粋な成分で、人体に必要な微量のビタミンやミネラルは含まれていません。
そこが問題なのですね。
食欲を自然にコントロールするには、調味料コントロールから
さて、いよいよ結論に向かいます。
これらの調味料を前にすると我々の根性では太刀打ち出来ないことがわかりました。
逆に言えば、これらの調味料を控えるだけで、
自然に必要な分だけ食べて満足感を得ることが可能になります。
実際、自然界の野生動物たちは、
目の前に餌があっても、満腹になったら食べるのを自然にやめるそうです。
人間も、元は自然の生き物。
食欲を爆走させる調味料を使うのをやめるだけで自然な食欲に落ち着きます。
ステップ1 家の調味料をちゃんとした調味料に変えよう
まずは、家にある塩をきちんと海水から作られた自然塩に変えます。
白砂糖は黒糖やてんさい糖、はちみつなどに変えます。
(ただし、三温糖は、ただ白砂糖をカラメルにしただけですので一見健康的ですが、中身は白砂糖とおんなじです。)
サラダ油はオリーブオイル、ココナッツオイルなどに変えます。
お味噌汁の出汁の素は捨てます。
鰹節の出汁用パックにします。
ステップ2 めんつゆ、ポン酢、ソース、ドレッシング類を捨てる
自炊するだけでも体は変わりますが、もっとこだわるならば、
家の調味料の原材料を見てみましょう。
日本で売られている調味料にはほとんど砂糖やグルタミン酸が豊富に入っているはず。
それらを使っていては、食欲爆走を完全に止めることは出来ません。
シンプルでない調味料は全部捨てる!!
冷蔵庫もすっきりします。
ステップ3 味付けを薄い自然塩、醤油、スパイスのみにする
ステップ2までの生活に慣れて来ると、
究極的には、うっすら塩をふるだけが一番美味しい、という境地に達します。
むしろ、味付けをするのが食材に可愛そうだ、と思うようになります。
豚肉ってこんな味だったんだ、キャベツってこんな味だったっけ、
と食材本来の美味しさを思い出します。
ここまで来ると、元のステップには戻れなくなります。
そして、自動的に食欲コントロールも完了しているはずです。
以上、いかがでしたでしょうか。
食欲は根性で抑え込むものではないことがおわかり頂けましたでしょうか。
おそらく、長年魔の調味料に舌と脳を慣らされ続けていた私たちは、塩だけの味付けに慣れるのに時間がかかると思います。
でも、10年後、心地よくいたければ、今努力する価値はあると思います。
医療現場を見ていても、痛感します。
皆様の食生活、日常生活がより豊かになることを願っています。
ご質問、ご意見あれば、コメント欄にお願い致します。