こころとからだと人生のはなし

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【女医が実際にやってみた】過度な脂質制限は危険だった

【女医が実際にやってみた】過度な脂質制限は危険だった

 

 

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現役医師として働いています。

 

心と体の健康について、そして人生について考えるのが大好きです。


現場から見えてくること、たくさんの情報の中から行き着いた個人的な考えをシェアする場にしたいと考えています。

 

訪れて下さった皆さまが少しでもかるーくゆるーく生きる助けになれば幸いです。

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こんにちは!

 

 

 

 


Dr.Amyです😊

 

 

 

 

 

 

今日は、私自身のこれまで実験した健康法のうち、脂質制限についてレビューしたいと思います。

 

 

 

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なぜ脂質制限をしていたのか?

私が脂質制限していたのは中高生の頃。

 

 

 

 


というのも、痩せるためや健康になるために制限していたのではなく、

 

 

 

 


とにかく油っこいものが大嫌いで、母の作ってくれる料理で油を抜けるものはとことん抜いておりました(笑)

 

 

 

 

 

 

実際、その頃のBMIは18.2でした。今思うとガリガリ。。

 

 

 

 

 

 

どうやって脂質制限していた?

とにかく徹底していました。

 

 

 

サラダには母が手作りドレッシングを添えてくれていましたが、それはかけずに塩コショウだけ。

 

 

 

 


パンにもバターは塗らないでそのまんま食べる。

 

 

 

 


外食でのとんかつや鳥の唐揚げは衣を全部剥がして食べる。

 

 

 

 


ご飯にもゴマはかけない。

 

 

 

 

 

 

今考えると、作ってくれた人になんと失礼な食べ方か!と思いますが、なんせこだわりの強い生意気な子供でしたので徹底しておりました(笑)

 

 

 

 

 

 

 


体調は悪くなかった。

全体的な体調は、若かったこともあると思いますが、悪くなかったです。

 

 

 

 


体育の授業で運動する体力はありましたし、

 

 

 

受験勉強に没頭する体力もありました。

 

 

 

 

 

 

お腹が空いてもイライラしたりはしませんでした。

 

 

 

 


当時は特に自分の体調に不満はありませんでした。

 

 

 

 

 

 

 


問題点は、抜け毛と便秘

しかしながら、振り返って考えると抜け毛と便秘がひどかったんです。

 

 

 

 

 

 

当時は、もともとの体質なのかな、と思っていました。

 

 

 

 


母も祖母も髪は少ない方だし、便秘は女性ならみんな持つ悩みです。

 

 

 

 

 

 

しかし、大学生になり、いつのまにか脂質も嫌いではなくなり、揚げ物も普通に食べるようになりました。

 

 

 

 

 

 

すると、いつのまにか、髪もフサフサになり。

便通も毎朝気持ちよく出るようになったのです。

 

 

 

 

 

 

 


後から考えると、変わったことと言えば油をきちんと摂るようになったことくらいです。

 

 

 

 

 

 

 


脂質は細胞膜やホルモンの大切な材料

個人的な解釈としては、やはり栄養失調だったために、体は髪の毛への栄養を犠牲にして、必要なところへ栄養を回していたのだなと思います。

 

 

 

 


便通には食物繊維が大事、と言われますが、油分も腸の中のすべりを良くするために、そして腸管の動きを良くするために、ある程度は必要です。

 

 

 

 


脂っこい食事をして下痢をするのと同じ理由です。

 

 

 

 

 

 

同時に、脂質は体にとって大切な栄養素です。

 

 

 

 

 

 

細胞一つ一つの表面はリン脂質という膜で覆われています。

 


脂質が原料になっているということです。

 

 

 

 

 

 

また、エストロゲンやテストステロンという性ホルモンの原料にもなっています。

 

 

 

 

 

 

ストレスに反応して出る、コルチゾールというホルモンも脂質が原料です。

 

 

 

 

 

 

 


これらを作るために、最低限の脂質を摂ることは必要なんです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

質の良い脂質を摂ろう

では、どんな脂質を摂ったら良いでしょうか。

 

 

 

 


私は質の良い脂質を摂ることをお勧めします。

 

 

 

 

 

 

質の良い脂質とは具体的に何でしょうか。

 

 

 

 

 

 

出来るだけ自然な脂質であること。

サラダ油、マーガリンなど、人工的に精製された油は論外です。

 

 

 

コンビニの揚げ物も、酸化しまくりの揚げ油ですので、極力避けることをお勧めします。

 

 

 

 


私のお勧めは、オリーブオイルやココナッツオイル、ナッツや魚の脂質です。

 

 

 


一日に必要な脂質はどれくらいか。

厚生省が発表している、日本人の食事摂取基準によりますと、

https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000041733.html


炭水化物55-65%

タンパク質13-20%

脂質20-30%

とされています。

 

 

 

 

しかし、個人的には、これはやや炭水化物過多かと思います。

 

 

 

その理由は後日書きます。

 

 

 

狩猟採取民族の栄養摂取の割合は、

 

炭水化物 22-40%

タンパク質 19-35%

脂肪 28-56%

 

とされており、この栄養バランスがおススメです。

 


https://yuchrszk.blogspot.com/2015/04/2015-2.html?m=0

 

 


一日に1500kcal摂取する人だったら、脂質は420-840kcal摂取していいことになります。

 

 

 

 


これは、オリーブオイルだと大さじ3-6杯となります。

 

 

 

 

一食につき、大さじ1杯は炒め物などに使うと思います。

 

 

 

 


カツ丼なんか食べた日には容易にオーバーしますが、

 

 

 

逆に言えば、一食大さじ一杯くらいは最低限必要、ということです。

 

 

 

 

まとめ

脂質制限は過度に行ってはいけない理由がわかりましたでしょうか。

 

 

 

そして、同時に、質の良い脂質を摂ることが非常に大切です。

 

 

 

何事も、ほどほどが一番!ということですね。

 

 

 

 

皆様の生活がより豊かになりますように!

 

 

 

ご意見ご感想はコメント欄にお願いします。

 

 

 

今日も最後までお読み頂き、ありがとうございます!!

 

 

 

Dr.Amy